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酷い話!ブルータスおまえもか!「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログから引用

産科医療補償制度にみる、日本社会の泥船化  産科の無過失補償制度では、過大な余剰金が生じると見込まれていた。ここでもその議論を繰り返 し行ってきた。この制度が、無過失による脳性まひ児への十分な援助に使われることなく、この制度の事務手続きを担当するだけのはずだった特殊法人と、保険 会社の懐に大枚が毎年転がりこむ状況が生まれている。生まれているという言い方は正しくない。そうした風に制度設計し、巨額のうまい汁を吸っている連中が いるのだ。この制度の目的は、脳性まひ児への援助以外に、そうしたお産に関わる医療問題で医療訴訟が起きるのを未然に防ぐことがあったはずだが、それもな おざりにされているようだ。 こうしたモラルハザードは、日本の医療行政に関係していろいろなところで発生しているように思える。私が注目 しているのは、予防接種である。予防接種製品のコストが、高いのだ。どうも、その背後には、検定のコストが上乗せされ、それが特殊法人に還流していること をうかがわせる情報がある。これ以外にも、医療機械についても同じようなことが行われている可能性がある。 行政官僚組織は、天下り先の関 連法人に利権をもたらすことを、第一義的に考えているように思えてならない。そのコストの多くは、税金(ないし保険料)から出る。すると、皆の懐がすぐに は痛まず、関連業界も一応おこぼれに与るために、批判の声を上げない。これだけで日本の財政がここまで悪化したとは言えないだろうが、このモラルハザード の精神が、日本の財政をここまで酷くしたことは想像に難くない。見えないところでの、ギリシャ化だ。 社会が泥船化してゆく。 以下、MRICより引用~~~ 産科補償こそ「第三者機関」で検証すべき この原稿は月刊『集中』2012年12月号より転載です。 井上法律事務所  弁護士 井上 清成 2012年12月7日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp --------------------------------------------------------------------- 1. 無過失補償制度一般への悪イメージ 日本医療機能評価機構の運営する産科医療補償制度の見直し議論が芳しくない。 初めての本格的な無過失補償制度のスタートであったので、当初より5年後の見直しが予定