そうなんだ、知らなかった!
2016年2月13日 インフルエンザB型のウイルスが広がる時期は症状と一致しない 香港127人の感染者の調査から from Clinical infectious diseases : an official publication of the Infectious Diseases Society of America 写真はイメージです。本文の内容とは関係ありません。 (C) psdesign1 - Fotolia.com インフルエンザ の症状が出ている人は感染を広げないよう気を付けることができますが、感染してから症状が出て治るまでの間に、 ウイルス が排出される時期と症状が出る時期は必ずしも一致しません。どのような違いがあるのかが検討されました。 ◆まだ症状が出ていない人を調査 研究班は、香港でもともと健康な人を追跡調査することにより、家庭の中で インフルエンザウイルス に感染した人について、症状が出るよりも前からの経過のデータを得ました。127人の対象者について、体の外に ウイルス が排出された時期と、症状が現れた時期の関係がまとめられました。 ◆B型は一致しない 次の結果が得られました。 インフルエンザ A型ウイルス感染によるウイルス排出は、臨床的病日の最初の1日から2日にピークがあり、しだいに低下して6病日から7病日までに検出不能なレベルになり、臨床症状の動態と密に一致した。 インフルエンザ B型ウイルス感染によるウイルス排出は、症状が現れるよりも最大2日前には上昇し、二峰性に 発症 後6日から7日まで持続した。 インフルエンザ A型ウイルスが感染した場合、症状が現れて強くなる時期と、ウイルスの排出量が多くなる時期はよく一致しました。しかし、 インフルエンザ B型ウイルスが感染した場合は、最初に症状が現れるよりも前からウイルス排出が見られました 。 インフルエンザ B型ウイルスが流行しているときには、症状がない人からも感染するおそれがあるようです。この点からも、ワクチンや手洗いによる予防は、周りに インフルエンザ にかかった人がいないときから実践するべきと言えるのかもしれませ...