久しぶりに「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログから

スティグリッツ教授がアベノミクスを全否定 

アベノミクスとは、自民党政権がこれまで続けてきた金融緩和と財政出動の焼き直しに過ぎない。マクロ経済指標、さらには我々の生活感覚からしても、この政策は明らかな失敗だ。国家財政を危うくし、格差を大きくした。

ス ティグリッツ、クルーグマン等著名な経済学者を招へいし、その政策に対する意見を政府要人が聴くという「国際金融経済分析会合」が開催された。どうやら、 政府は、消費税増税延期のお墨付きを彼らから得たかったようだが、彼らのアベノミクスへの批判はかなり辛辣であった。スティグリッツ教授の提言は、アベノ ミクスの完璧な否定だ。マスコミは、それを報じなかったが、彼の提言にはそれがしっかりと記されている。

以下、引用~~~

政府公表資料はウソ 安倍官邸が隠した米教授“本当の提言”
2016年3月24日(木)9時26分配信 日刊ゲンダイ


 22日に第3回が開かれた「国際金融経済分析会合」。米ニューヨーク市立大・クルーグマン教授も来年4月の消費増税反対を提言したが、増税延期の風向きが強くなったのは、先週16日に行われた第1回の米コロンビア大・スティグリッツ教授の提言がきっかけだった。

 だが、ちょっと待って欲しい。会合から2日後の18日に政府が公表したスティグリッツ教授提出の資料を見ると、消費増税についての記述はどこにもない。むしろ教授が提言したのは、TPPの欺瞞や量的緩和政策の失敗、格差の是正、つまりアベノミクスの全否定だった。

 提言のレジュメとみられる資料は48ページにわたり、例えばTPPについて次のように手厳しい。

〈米国にとってTPPの効果はほぼゼロと推計される〉〈TPPは悪い貿易協定であるというコンセンサスが広がりつつあり、米国議会で批准されないであろう〉〈特に投資条項が好ましくない――新しい差別をもたらし、より強い成長や環境保護等のための経済規制手段を制限する〉

 ただ、これは官邸の事務局による和訳で、本来の英文と比較すると、これでも「意図的に差し障りのない表現にしている」と言うのは、シグマ・キャピタルのチーフエコノミスト、田代秀敏氏だ。

「〈特 に投資条項が好ましくない=Investment provisions especially objectionable〉ですが、強い不快感を表す 単語【objectionable】を使っています。正確には、〈投資条項が、とりわけ、いかがわしい〉と訳すべきでしょう」

 他にも【inequality】を和訳で、アベノミクスに好都合な場合は「格差」とし、不都合な場合は「不平等」とする“都合のいい”使い分けが散見されると指摘する。

「『大 不況に関する誤った診断』と題するスライドでは、旧『第1の矢』の金融緩和には期待された効果がないとし、『企業が投資に積極的にならないのは、需要が足 りないからだ』と断言しています。世界で最も権威のある経済学者が日本国民のために全力で提言した結果が、アベノミクスの全否定でした。スティグリッツ教 授は安倍首相に、アベノミクスを停止し、経済政策を百八十度転換することによって、7月のG7サミットで主導権を取ることを提言しているのです」(田代秀 敏氏)

 それにしても、スティグリッツ教授の資料はどうして会合当日に公表されず、2日も遅れたのか。内閣官房の担当者は「和訳の適切性について疑義が出たりしまして……」と弁解していた。

 政府にとって“好ましくない”ことを隠し、消費増税への教授の意見を必要以上に“強調”したのだとすれば、大問題だ。

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