ランセット「国民皆保険達成から50年」と題した日本特集号」についての解説

とても良い記事だと思います。みんなに読んでほしい!http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/24113

Japan Business Press明日の医療から抜粋

「自由放任」のサービス体制は医師の高い職業倫理に支えられている

また、今回のランセットの論文では、日本の医療制度の特徴として、診療報酬による支払いの管理を厳密に行っている一方、サービス体制の構築や提供に対しては自由放任主義的アプローチが行われていることを指摘しています。
診療点数に基づき医療機関が提出した「レセプト(診療報酬明細)」は毎月厳密に査定されますし、医療現場における指導監査も実施されています。不正があった場合には過去にさかのぼって不適切な請求分の報酬を払い戻さねばなりません。
この審査および監査は医療費抑制が主目的であるものの、規定に沿って医師の業務を標準化することにより、医療の質の管理にも一役買っているという指摘にはうなずける部分があります。
その一方、日本では、医療提供体制については病床設置以外の規制は存在しません。医療機関は任意に医療機器を購入して、自由に専門診療科を開設することができます。
医療サービス提供体制がほぼ「自由放任」であるということは、医療構造やそれを管理する工程が不十分であることを意味します。まかり間違えば、粗悪な医療行為がはびこったりする危険もあるのです。
しかし、日本の国民の健康指標は優良であり、患者満足度評価も上昇し続けています。どうしてこのような不思議な状況になったのでしょうか?
その答えとして、これを達成したのは「個々の医師の高い職業倫理」で説明がつくと解説されています。
世界で最も評価の高い医学雑誌において、日本の医師の高い職業倫理が評価された事実はもっと知られてもよいことだと私は思うのです。

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