シアトルでは消火栓の設置場所ごとにAEDを設置しようと努力しているそうです。こういう事は日本でも真似して欲しいものです。

市民救命で社会復帰2倍超 AED普及の有効性実証 京大、設置に地域格差も

2010年3月18日 提供:共同通信社
 病院外で心停止した人に、気付いた市民が公共の自動体外式除細動器(AED)を使うと、救急隊員が到着後に使ったときに比べ、社会復帰できた割合が2倍以上になるとの調査結果を京都大の石見拓(いわみ・たく)助教(救急医学)らのチームがまとめた。
 18日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表、石見助教は「AED普及の有効性を初めて実証できた」とした。
 チームは、消防庁の2005~07年の全国データをもとに、病院外で心停止し、心臓に電気ショックを与え蘇生(そせい)させるAEDを受けた約1万2千人を調査。
 脳への障害がなかったり少なかったりして1カ月後に社会復帰できた率は、近くにいた市民から受けた約460人では約32%だったが、駆け付けた救急隊員が最初にショックを与えた約1万1700人では約14%で、実施までの時間が短い方が有効だった。
 また、人が住んでいる(可住)面積1平方キロ当たりのAED設置が4台以上の地域は、1台未満の所よりも社会復帰率が4倍近くに増加した。
 07年時点では、病院外の設置は全国で約8万8千台。可住面積当たりでは東京都が約9・5台、大阪府約4・2台と多いのに対し、北海道と秋田県が約0・2台、岩手、山形、鹿児島などの各県が約0・3台で、地域格差があった。
 石見助教は「設置は十分とは言えない。発症から5分以内に実施するには、少なくとも500メートル四方ごとに1台は設置した方がいい」とした。
※自動体外式除細動器(AED)
 心臓が不規則に細かく震え、全身に血液を送り出せなくなる状態となった患者に、電気ショックを与え、心臓を正常な状態に戻す医療器具。2004年から、医療従事者以外の一般市民も使用できるようになり、空港やホテルなど公共の施設への設置が進み、08年末までに病院を含め、国内に約20万台が普及した。

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