ドバイなど中等に出張する企業もあり心配

MERS急増:中東や欧米18カ国に拡大 173人死亡

毎日新聞 2014年05月19日 11時28分
 【カイロ秋山信一】サウジアラビアを中心に4月以降、肺炎や高熱などを引き起こす中東呼吸器症候群 (MERS)の感染例が急増している。世界保健機関(WHO)は「患者の搬送先病院で適切な感染予防措置がとられていない」と指摘。サウジ政府は、保健相 や不手際を指摘された病院長を更迭する一方、感染源の疑いがあるラクダの取扱業者にマスクの着用などを呼びかけている。
 MERSは2012年9月に確認された新種のコロナウイルスによる感染症で、有効な治療・予防法は確立 されていない。WHOによると、今月15日までに、中東や欧米など18カ国で、572件の感染例と173人の死亡が確認された。感染例の半数以上は今年4 月以降に集中している。
 感染者はいずれもサウジなど中東への渡航歴があり、米国やフィリピン、マレーシアなどでも確認された。 4〜5月に感染例が多いサウジ西部ジッダなどを現地調査したWHOの専門家チームは「患者が搬送された病院で、WHOが推奨する感染予防措置がとられてお らず、人的ミスが感染拡大を招いた可能性がある」と指摘した。
 一方、サウジ政府は、ラクダが感染源である疑いが強いとして、ラクダの取扱業者にマスクや手袋の着用のほか、就業前後の手洗いを呼びかけた。さらに国民に対して、ラクダの生肉を食べず、ラクダの乳も沸騰させてから飲むことを推奨した。
 MERSの感染経路は不明だが、ラクダやコウモリが感染源となった疑いがある。日本では感染例は確認されていない。

 ◇MERS感染が確認された国

米国、英国、ドイツ、フランス、オランダ、イタリア、ギリシャ、チュニジア、エジプト、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、イエメン、サウジアラビア、フィリピン、マレーシア

このブログの人気の投稿

恐ろしい!またまた「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログより

国立感染症研究所の安井良則主任研究官によれば「来週には全国的な流行と判断される状況」との事です。

あきれ果てる!!また「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログから引用。