良いこと言いますね。その通りです。

インフルエンザ 昨年の教訓を生かして

信毎Web11月24日(水)
 「新型」の対応に大わらわだった昨年のいまごろを思うと、今年は静かである。とはいえ、インフルエンザの流行の足音が徐々に近づいている。
 患者数は増える傾向にある。ウイルスのほとんどが新型だった昨シーズンとは異なり、A香港型やB型も検出されている。
 学級閉鎖が相次いでいる地域もある。今月初めには、秋田県内の病院で入院患者8人が死亡する集団感染が明らかになった。昨年の教訓を生かして、いまのうちから流行に備えておきたい。
 まずは新型の現状である。すでに世界的大流行の状態は脱した。世界保健機関(WHO)が8月に終息を宣言している。
 日本では春先に沈静化した。感染者は推計でおよそ2千万人。過去最大規模の流行となったものの、世界的にみて、日本は死亡率が最も低かった。
 早期に良質な医療が提供されたことが大きい。引き続き医療体制の充実が対策のカギになる。
 学級閉鎖や休校、こまめな手洗い、マスクの着用といった感染拡大を防ぐ対応を徹底したことも功を奏したとみられる。
 それでも、新型で亡くなった人はおよそ200人に上る。死亡率が低いのは、乳幼児など重症化するリスクの高い年齢層に本格的に感染が広がる前に流行が治まったため、とみる専門家もいる。
 新型が再び流行する可能性もある。被害を軽んじずに、備えを怠らないようにしたい。
 昨年はワクチンの国内生産が追いつかず、政府は輸入ワクチンの確保に奔走した。流行のピークに間に合わなかったばかりか、大量に余らせる結果となった。
 今年はすでに十分な量のワクチンが用意された。治療薬も種類が増え、大流行にも対応できる供給量がある。昨シーズンの反省が生かされつつある。
 ワクチン接種が始まっている。接種から効果が出るまでには、2週間ほどかかる。希望者は早めの接種を心がけたい。
 もう一つ、大事なことがある。政府は、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)への対策を強める必要がある。
 WHOによると、これまでに感染者は500人を超え、300人余が死亡した。エジプトでウイルスが人に感染しやすいよう変異しているとの報告がある。10月には北海道で野生のカモのふんからウイルスが検出された。国内はもとより国際的にも監視網もめぐらせ、警戒を緩めずにいたい。

このブログの人気の投稿

恐ろしい!またまた「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログより

国立感染症研究所の安井良則主任研究官によれば「来週には全国的な流行と判断される状況」との事です。

あきれ果てる!!また「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログから引用。