昨今の記事は比較的正確な情報提供をするようになってきていて良い傾向ですね。

今年の流行はA香港型か 早めのワクチン接種で予防を インフルエンザ
日経BP  2010年11月25日
 寒さが厳しくなり、インフルエンザが流行し始めた。北海道では11月上旬に流行期入りした地域もあるという(「北海道のインフルエンザ、4つの保健所管内で流行期入り、浦河保健所管内は注意報レベルに」)。関東地区でも徐々に患者数は増えていて、11月中旬には流行期並みの患者数を報告する保健所も続出している(「インフルエンザ、関東では神奈川県で患者が急増、群馬県も2倍に」)。
 若年層の患者が多かった2009年の新型インフルエンザと違い、2010年はA香港型が流行しそうなので、特に高齢者は注意すべきとの予測もある(「高齢者に呼びかけよう 『今季のインフルエンザは厳しいぞ』と」)。
 A香港型は、過去2シーズンに流行しておらず、免疫が維持されていないため、流行する可能性が高いうえに、重症感が強いインフルエンザとして知られている(「重症感強い香港型が流行の兆し」)。
 インフルエンザを予防するにはやはりワクチンの接種が有効だ。ワクチンの有効率は年度によって違いはあるものの、およそ半分と見ればいいようだ(「インフルエンザワクチンのウソ・ホント」)。
 この有効率という言葉は誤認・誤解されやすいので、正しい意味を説明しておこう。ワクチンの有効率が50%だとして、100人にワクチン接種をすると50人は罹患(りかん)しないという意味ではない。正しくは、ワクチンを接種した人達の発病が5%、接種しなかった人達の発病が10%の場合、非接種者の発病率を1とすると接種者の発病率が0.5で、その差の0.5が有効率となる。つまり有効率50%とは、非接種で発病した人の50%は、ワクチンをしておけば発病しなかった、病を避けられたという意味だ(「インフルエンザワクチンは効くのか? 有効率の意味を知ろう」)。
  仮に半分の人にしか有効でなかったとしても、ビジネスパーソンにとってワクチンを予防接種する意味は大きい。インフルエンザにかかった時に重症化を防いでくれるからだ。ワクチンを打っていたので、長期間寝込んだり、会社を休んだりしなくても済んだ、ということがあるかもしれない。

 2009年は新型インフルエンザが流行したため、ワクチンが不足し、十分に接種できなかった。2010年は2905万本(約5810万人分に相当)と十分に供給される見込みだが、医療機関によっては予約制だったり、在庫が無くなったら終了というところもあるので注意が必要だ(「いますぐ必要なインフルエンザワクチン豆知識」)。
 ワクチンを接種できない乳児(0~12カ月)向けには外出時にバギーやベビーカーに取り付けるマスク「バギーマスク」が販売されている。ほとんど宣伝していないのに、婦人科病院近くの店舗では一時は売り切れる店もあったそうだ。高機能マスクと同じ3層構造の不織布で覆う同製品は、通気性を確保しながら、空気中のインフルエンザの飛沫(ひまつ)核を95%以上カットする商品だという(「ベビーカーごとウイルスから赤ちゃんを守る『バギーマスク』(日経トレンディネット)」)。
 家族全員が万全な状態で流行期を切り抜けたいものだ。

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