予防接種は、妊娠中の女性だけでなく、生まれてくる子どもも守ることができる。乳児は生後6カ月までインフルエンザの予防接種を受けることができないが、母親が受ければ胎内でインフルエンザ抗体を受け取ることができ、直接ワクチンを接種できる月齢になるまで保護される。
妊婦は必ずインフルエンザの予防接種を
ACOGによると、近年発表された複数の研究で、妊娠中のインフルエンザワクチン接種の安全性と有効性が支持されているという。「インフルエンザウイルス は感染性が極めて強く、妊婦では肺炎、早産、その他の合併症を引き起こすことがあるため、特に危険である」とACOGのLaura Riley氏は述べている。
ガイドラインによると、妊娠週数にかかわらず、インフルエンザの流行シーズン(例年は10~5月)序盤のうちに予防接種を受けると最も効果的だ。しかし、期間中はいつでも接種できる。
流行シーズン中に妊娠している女性、妊娠した女性は、必ず不活化ワクチンを接種する必要がある。不活化ワクチンは出産直後や授乳中の女性にも安全だ。ただし、弱毒化生ワクチン(鼻スプレー)は、妊婦には接種すべきでない。
2009年にH1N1新型インフルエンザが世界的に流行する前は、妊婦のインフルエンザワクチン接種率はわずか15%だった。2009~2010年の流行 期には約50%に上昇し、それ以降は毎年同程度の比率を維持している。しかし、ACOGによるとワクチン接種率はさらに向上できるはずだという。
予防接種は、妊娠中の女性だけでなく、生まれてくる子どもも守ることができる。乳児は生後6カ月までインフルエンザの予防接種を受けることができないが、母親が受ければ胎内でインフルエンザ抗体を受け取ることができ、直接ワクチンを接種できる月齢になるまで保護される。
このガイドラインは、「Obstetrics & Gynecology」9月号に掲載された。(HealthDay News 8月19日)