まだ周辺の県よりは患者さんが少ない、今がワクチン接種の最後のチャンスだろう。

新型インフル 第2波に用心しよう

信毎Web  1月23日(日)
 インフルエンザが本格的な流行期を迎えている。年明けから患者が急増し、県内も各地で学級閉鎖が相次ぐ。
 新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が始まったのは、2009年の春だった。夏以降に日本で全国的な流行が起きたのは記憶に新しい。この「第1波」は、昨年春にひとまず終息している。
 今季も、当初はA香港型など季節性の患者が多かった。けれど、年末ごろを境に、新型が季節性を上回るようになっている。新型の「第2波」がやって来たとみるべきだろう。
 「スペイン風邪」をはじめ過去の新型の流行では、第2波で深刻な被害が出ている。国立感染症研究所は、この先も患者が増え続けるとみている。警戒を怠らないようにしたい。
 今季の特徴は、流行の中心が大人であることだ。16日までの1週間に医療機関を受診した人の推計は全国で78万人。このうち20~50代が半数以上を占める。
 昨季の第1波は、学齢期前後の5~19歳が流行の中心だった。新型の患者が少なかった大人の年齢層は、免疫を獲得していない人が多いとみられる。
 今季、ウイルスはここを狙い撃ちしている格好だ。5歳未満の乳幼児も要注意である。
 新型の場合、大人も急激に悪化することがある。すでに死者が出ている。持病のある人や妊娠中の女性は重症になるリスクが高い。
 昨季の教訓を生かし、ワクチン、治療薬とも十分な量が確保されている。慌てずに対応したい。ただし、ワクチンは接種から効果が出るまで2週間ほどかかる。希望する人は早めに受けたい。
 家庭や学校、職場での日ごろの予防策が基本になる。手洗いやうがいをこまめにする。せきが続くときはマスクをするなど「せきエチケット」を守る。こうしたことを習慣にしたい。
 インフルエンザのほかにも、冬にはさまざまな感染症が流行する。感染性胃腸炎を引き起こすノロウイルスの集団発生が、各地で報告されている。子どもや体力のない高齢者のいる家庭は、とりわけ注意が要る。
 県立こども病院が「RSウイルス感染症」について注意を呼びかけている。この冬はかかる子が多く、重症化も目立つという。
 感染すると、鼻水とせきから始まり、熱が出る。乳幼児の場合、重い気管支炎や肺炎を引き起こしやすい。早期に診断し、適切な治療につなげることが重要だ。

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