結局色々言われても日本の医療者が虐待にもめげず頑張っているからと言うことか?

低死亡率や入院年齢層 海外と違う「日本のなぜ」 新型インフル

2010年2月15日 提供:共同通信社
 なぜ、日本の死亡率は低いのか-。世界中で大流行した新型インフルエンザ。しかし、患者や死亡者の発生の仕方を分析すると、日本の状況はほかの国々とは少々違うようだ。世界保健機関(WHO)の担当者も首をかしげる日本の三つの「なぜ」とは。
 新型インフルエンザの感染は、1月現在で209の国や地域に広がり、死亡者数は約1万5千人に上っている。WHOの進藤奈邦子(しんどう・なほこ)医務官は、都内でこのほど開かれた講演会で、世界の中で際立っている日本の流行状況の特徴を紹介した。
 最初に挙げたのは、日本では新型インフルエンザに感染して入院率が最も高い年齢層が「5~9歳」という点だ。進藤さんは「流行シーズンが終わったオーストラリア、アルゼンチン、ニュージーランド、チリといった南半球の地域では、5歳以下の入院率が一番高かった。これは全世界的な傾向だ」と指摘する。
 国立感染症研究所の谷口清州(たにぐち・きよす)室長は「新型のウイルスは季節性のAソ連型と共通の抗原があり、過去にAソ連型に感染した人は、ある程度の基礎免疫があるという論文が発表されている。そうだとすれば、小さい子ほど重症化しやすいと考えられる」と分析。海外の入院患者の傾向は、この見方と一致する。
 ところが日本は違う。谷口さんは「日本では5~9歳のインフルエンザ脳症が多く報告されている。このため不安を感じての入院や経過観察の入院が増えたという憶測があるが、明確な理由は分からない」と話す。
 次の「なぜ」は死亡率の低さだ。進藤さんは「患者数に対して死亡者が著しく少ない」と指摘する。昨年7月上旬以降、先月末までにインフルエンザで受診した国内の患者数は推計約2006万人。これに対し死亡者は186人。一方、米国の死亡者については昨年4月~12月上旬までで8千~1万6千人とする試算がある。単純比較はできないが、大きな隔たりがあるのは確かなようだ。
 進藤さんは「医療機関へのアクセスや、医師、医療スタッフによるケアの良さ。早い段階でインフルエンザ治療薬が処方されることなどが理由として考えられる」と分析する。
 最後の「なぜ」は、国内最初の患者発生後、流行の第1波が直ちにやって来なかった点だ。
 米国では春に第1波が訪れ、さらに秋口に大きな第2波があった。これに対し、日本への新型インフルエンザ侵入が確認されたのは5月。全国的な流行シーズン入りとされたのは8月だったが、その後も患者は急激には増えず、ピークは4カ月後の12月上旬だった。
 進藤さんは、国内侵入後、早い段階に兵庫県、大阪府で大規模な学校閉鎖が実施されたことに注目。「見事に患者数が減り、そのまま秋口まで少ない状態が続いた」と話し、急激な第1波を防ぐことができた理由の一つに挙げている。

このブログの人気の投稿

恐ろしい!またまた「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログより

国立感染症研究所の安井良則主任研究官によれば「来週には全国的な流行と判断される状況」との事です。

あきれ果てる!!また「ステトスコープ・チェロ・電鍵」さんのブログから引用。