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増殖担う酵素に2種類の変異=新型インフル、ヒトに適応-次に警戒を・米大学

 新型インフルエンザがブタからヒトの間で流行するようになったのは、ウイルスの増殖を担う酵素に2種類の変異が起きたことが影響した可能性のあることが分かった。米カリフォルニア大バークリー校の研究チームが7日までに、ヒトの細胞を使った実験で解明した。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 この酵素は、ウイルスの遺伝子を複製する「RNA(リボ核酸)ポリメラーゼ」。PA、PB1、PB2の3つの部分(サブユニット)で構成されており、今年世界的に流行している新型(A型H1N1亜型)は、PAとPB2がトリ、PB1がヒトに由来する。
 研究チームがPB2を構成するアミノ酸の配列を調べたところ、新型では590番目のグリシンがセリンに、591番目のグルタミンがアルギニンに変異。酵素の活性が高まり、ヒト細胞での増殖能力が強まっていた。さらに、PAもヒト由来のものに変異したとみられることが分かった。
 新型の流行以前は、PB2の627番目のアミノ酸がグルタミンからリシンに変異すると、トリからヒトに感染しやすくなることが知られていた。しかし、新型ではこの変異がまだ起きておらず、今後警戒する必要がある。
 今回発見した2種類の変異については、動物モデルで影響を検証し、なぜ酵素活性が高まるのか、仕組みを解明する必要があるという。
時事ドットコム(2009/12/08-06:55)

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